こんにちは!えでん(@shiru_toku)です。
春先になると進学や進級で必要になるのがローファーです。ローファーはサイズの選び方が難しく、何を参考にサイズを選べばいいのか悩んでいませんか?この記事では、元靴販売員がローファーの正しいサイズの選び方を解説していきます。ローファーは小さめで買うと良いって聞くけど、本当なの?ローファーが痛いのはなぜ?と言った疑問にもお答えします。
本記事の内容
- ローファーのサイズの選び方
- ローファーの黒、茶はどちらがレディース?
- 靴の指一本分は何cm?
- きつい靴を履き続けるとどうなる?
- ローファーを長く履くために
- まとめ
ローファーのサイズの選び方

ローファーのサイズ選びについて、確認しておきたいチェックポイントは次の4つ。心地良く履くためのサイズ選びのポイントも合わせて解説していきます。サイズの判断はどれも歩いて決めてみてください。ローファーはスニーカーと違い、脱げやすくシビアなサイズ感。長く履くものでもあるので、脱げないかなど確認します。このとき大切なのは、いつも通り歩くこと。
試し履きになると途端に、大げさにかかとが脱げるという方がいます。わざと足の甲を曲げてしまうと、深くシワが入ってしまい売り物にならなくなってしまう場合も。いつも通り、自然に歩いて試しましょう。
- つま先
- 甲と幅
- かかと、くるぶし
- 歩行時
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ローファーのサイズの選び方 その1:つま先
まずはつま先を確認しましょう。つま先には1~1.5cmの余裕が必要です。この余裕は、歩行時に指が圧迫されるのを防ぐためのもの。つま先が靴に当たっている場合は、サイズが小さいです。一つ上のサイズも履き比べてみましょう。
つま先に適度な余裕あっても幅がゆるいときがあります。その際は、幅の狭いモデルを試したりインソールを入れて調節しましょう。つま先のサイズ感を間違えてしまうと、指を痛めてしまったり外反母趾など足指の変形につながったりして危険です。脱げないかどうかと同じくらい、重視して選びましょう。
ローファーのサイズの選び方 その2:甲と幅
次に足の甲、足の幅(足囲)を確認します。ローファーは靴ひもが付いていません。そのため足の幅と甲を圧迫することで足を押さえ、脱げにくくしています。
ちょうどいいサイズの目安は、「足幅と甲がぴったり、または少し窮屈感がある状態」です。足幅は親指と小指の側面に痛みが無く、足指を動かせる程度の余裕がある状態が目安です。もし、足幅がゆるいと足が靴の中で左右に動いてしまいます。当たって痛くなったり、脱げないように歩くことで疲れやすさの原因になってしまうことも。特にローファーは脱げやすくなっているので、幅はぴったりを意識して選んでみましょう。
ローファーのサイズの選び方 その3:かかと、くるぶし
ローファーは、デザインによって履き口が変わってきます。横から見たときの反りが違ったり、かかとの押さえの部分が丸や三角だったりします。この部分も相性が出てくるところ。
試着したとき、外側のくるぶしに履き口が食い込んでいないか確認します。食い込んでいると、独特な痛みがあります。もし、つま先側にゆとりがある場合はサイズが大きいです。サイズを小さくして履き比べしてみましょう。もしサイズが合っているのに痛いときは、別のモデルを試すか同じサイズの違う箱を試してみると良いでしょう。
ローファーのサイズの選び方 その4:歩行時
それぞれのサイズ感をチェックしたら、実際に歩いてみます。ここでは、かかとを上げたときに靴がしっかり付いてくるのかを確認します。靴が付いてこない場合は調整が必要な合図。サイズを上げたり、インソールを入れたりして調整します。ローファーは靴紐が付いていないため、アイテムを使ったサイズ調整は積極的に行いましょう。
靴が足から離れていると靴擦れしたり、靴を重く感じてしまったりします。心地よく履くためにも、外せないポイントです。また、この確認方法はパンプスのサイズ選びにも使います。将来のためにもぜひ、覚えておきたいですね。
ローファーの黒、茶はどちらがレディース?

学生さんのローファー選びでサイズの次に気になるのが色ですよね。黒と茶色(ダークブラウン)のモデルが店頭に並ぶのも、今や珍しいことではありません。
結論を言うと、ローファーの色に性差はありません。実際に僕が学生のときも、お客さんに他学校の傾向を聞いたときも性別は関係ありませんでした。学ランではない制服の学生さんは特にローファーが映えます。また、青系や灰色系などの履物と合うのが茶色です。
もし校則等で制約がない場合、周りに合わせて茶色を選んでみるのも学生生活を楽しくしてくれますよ。
靴の指一本分は何cm?

ローファーのサイズを選ぶとき、つま先の空き具合を気にしますよね。指一本分がいい、といいますが何cmなんでしょうか?
AIST日本人の手の寸法データ-寸法項目一覧(人工知能研究センター)によると、人差し指の第一関節の幅は男性の平均が1.56cm、女性の平均が1.38cmです。人差し指を入れて空きを確認するのは、実は捨て寸を確認するためなんです。
足の変形やつま先の痛みを防ぐため、つま先に捨て寸(すてすん)と呼ばれる隙間を確保するのが正しいサイズ選びです。捨て寸は1~1.5cm必要です。靴に足を通したら立ち上がり、足を前に詰めます。人差し指が縦向きで1本入るくらいがちょうど良いといえます。
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きつい靴を履き続けるとどうなる?

捨て寸や足囲のサイズ選びを疎かにしてしまうと、サイズの合わない靴を履き続けることに。サイズの合わない靴は、足のトラブルの元です。正しく捨て寸が取られていないと、靴の中で指が曲がったり甲が高くなってしまったりします。具体的な症状でいうと、
- 足が疲れやすく、転びやすくなってしまう
- タコや魚の目ができる
- 巻き爪、外反母趾、ハンマートゥ、マレットトゥ
- 甲が高くなり、足裏のアーチが崩れてしまう
痛いからと言って、1足2足履かなくなってしまうのは仕方ないことです。ですが、いつも同じ症状で履かなくなってしまっていると危ないです。特に女性は、男性に比べて筋肉量が少なく足指が変形しやすいです。あれ?と思ったらサイズの選び方を見直すことをおすすめします。
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ローファーを長く履くために

学生の相棒であるローファー。正しいローファーのサイズの選び方を押さえたら、次は長持ちするコツを押さえましょう。おすすめは次の2つのお手入れです。
- シューキーパー
- 靴クリームを使ったお手入れ
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ローファーを長く履くために:シューキーパー
靴は足から出る汗、雨などの湿気で少しずつ広がってしまいます。最初のうちは「馴染む」のを助けてくれますが、そのあとは型崩れに一直線。ゆるくなる一方です。
毎日足からはコップ一杯の汗が出ています。イヤなの臭いの原因になるだけでなく、少しずつ足に合わなくなってきてしまう原因にもなります。最初のうちはぴったりだったのに、いつの間にかかかとが浮いてしまうほどゆるくなってしまった。実は、その原因は汗のケア不足なんです!
ローファーを脱いだあとはシューキーパーを入れて、湿気を取ります。加えて、型崩れも防いでくれるため心地よく長く履くには欠かせないアイテムの一つです。
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ローファーを長く履くために:靴クリームを使ったお手入れ
次におすすめするのが靴クリームを使ったお手入れです。社会人の嗜みでもある靴磨きですが、傷を隠したり靴の見た目をよくするだけではありません。靴表面の革は、僕たちの手と一緒です。汚れたり、乾燥したりします。ですが、そのままにしてはどんどん汚れてしまう一方ですよね。
乾燥したままの革は濡れやすくなってしまいます。そこで、靴クリームを塗ると乾燥肌にハンドクリームを塗るように柔軟性が復活します。また、素材の革に栄養分が入りコンディションを保つことができます。ちょうどいい心地のローファーであれば、いつでもきれいに履きたいですよね。
頻度としては半月に一度でも構いません。ぜひ靴磨きしてみませんか?
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まとめ
この記事では、ローファーのサイズの選び方を解説しました。ローファーのサイズ選びで気をつけたいのは次の4つのポイントでした。
- つま先
- 甲と幅
- かかと、くるぶし
- 歩行時