こんにちは!えでん(@shiru_toku)です。
よく革靴のお手入れとして靴墨とセットで考えられるのがシューキーパー。靴の長持ちには欠かせないアイテムの一つです。しかし、中には”シューキーパーって何が出来るの?””シューキーパーって本当に必要?”と思っている人もいるはず。ネットでは「シューキーパー不要論」も目にして、ますます正解が分からない…。
この記事を読めば、シューキーパーの必要な理由が分かります。
本記事の内容
- シューキーパーの役割とは?
- シューキーパーはいらないと言われる4つの理由
- 意外と知らないシューキーパーの選び方
- シューキーパーの代わりになるアイテム2つ
シューキーパーの役割とは?
シューキーパーは、湿気を吸う木の性質を用いた道具です。靴内の湿気を吸うことで、解決できる靴の悩みが3つあります。
- 靴の型崩れ・履きシワ
- 靴内の湿気
- イヤな靴の臭い
シューキーパーを使用すると、靴に出来たシワを内側から伸ばすことができます。後のクリームを使った手入れなども効率よく、効果的に行うことが可能です。また、時間をかけて臭いの元にもなる湿気を取り除きます。
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シューキーパーはいらないと言われる4つの理由
シューキーパーが要らないと言われるのは”シューキーパー不要論”なるものが存在するからです。シューキーパーの持つ3つの効果に対して、主に次の4つの意見が挙げられています。
- 使わなくても靴の形を保つことが出来る
- いつまでも足の形に馴染まない
- 除湿効果が高いとは言えない
- 除湿ができれば消臭効果は不要
では、それぞれについてなぜこのように言われるのか?それでもシューキーパーが必要な理由を解説していきます。
使わなくても靴の形を保つことが出来る
靴の中には洋服と同じく様々な生地の厚さの物が存在します。中でも、コードバンやガラスレザー、エナメルなどは厚い素材の代表例です。見て目としても固さを感じる素材です。
もちろん生地が厚い分、革靴であってもシワや型崩れに強いのも特徴です。しかし、それはほんの一部の素材の話。同じ革靴でもスムースレザー、オイルドレザー、起毛生地は湿気や油分によって型崩れしてしまう素材です。もちろん、布地のスニーカーやニューバランスのスニーカーも。型崩れを押さえたい場合はシューキーパーが必要です。
いつまでも足の形に馴染まない
結論から言うと、これも誤解です。型崩れと同じように、足の馴染みやすさも素材の厚さで変わってきます。薄かったり、柔らかかったりする素材ほど馴染みやすいです。汗でTシャツが伸びやすくなるのと同じ理屈です。
たとえ厚い素材でも、外側と内側とでは様子が違います。内側の方が湿気・水分を吸いやすくなっています。いつまでも同じ感覚で履けることはなく、いつか合わなくなってきます。履く時間にもよりますが、いつも半日以上履いている靴であればシューキーパーは必要です。
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除湿効果が高いとは言えない
シューキーパーは最も除湿効果が高いアイテムとは言えません。ちなみに、除湿効果が高いのは乾燥剤です。雨や大汗で中が湿った靴にシューキーパーをすぐに入れてしまうと、かえってカビの原因になります。
カビは水分を好むので、靴内が濡れてしまっている場合は新聞紙や乾燥剤を使って水分を取ります。シューキーパーは一晩経ってから入れます。シューキーパーは長い時間をかけて徐々に湿気を取りながら、型崩れも防ぎます。靴のアイロンです。
適切なケアが前提になりますが、除湿と型崩れ防止が出来るのはシューキーパーだけです。
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除湿ができれば消臭効果は不要
臭いの原因は足から出る汗(湿気・水分)と言われています。靴内の水分があると雑菌は繁殖しやすいと言われています。シューキーパーは除湿効果が高いとは言えません。しかし、少々の時間をかけて湿気を除く特徴が消臭に繋がります。
靴を脱いですぐのお手入れは、除菌・消臭スプレーと乾燥剤を使います。ここでは、靴の深い部分まで完全に湿気・臭いを取り切れません。そのあとでシューキーパーを使って除湿します。すると、スプレーや乾燥剤で取り切れていない深部の臭い・湿気を取ることが出来ます。シューキーパーによる除湿がメイン、消臭効果はおまけです。
意外と知らないシューキーパーの選び方
シューキーパーのサイズをはじめ、選ぶ際のポイントを解説していきます。
- シューキーパーの選び方①:スプリング式を避ける
- シューキーパーの選び方②:1つ下のサイズを選ぶ
- シューキーパーの選び方③:シューキーパーの必要数は?
シューキーパーの選び方①:スプリング式を避ける
まず一つ目は、上写真のようなスプリング式を避けることです。100均などで手軽に手に入るタイプですが落とし穴があります。それは、かかとに当たる部分が1点集中していることでかかとのホールドが悪くなること。
履き口の形も整えられず、かかとをホールドするカウンターの部分(固いところ)にも圧が加わってしまうからです。
シューキーパーの選び方②:1つ下のサイズを選ぶ
シューキーパーを選ぶ際には、スニーカーや運動靴と比べて1つ下のサイズを選びましょう。革靴(ビジネスシューズ・ブーツ)はスニーカーと比べて作りが大きいです。革靴をスニーカーのサイズで試着すると、大きいと感じるはずです。
靴に対してシューキーパーが大きいと、過度に圧がかかってしまって緩くなったり壊れやすくなったりします。入れる靴のサイズがシューキーパーの対応サイズに納まるものを選びましょう。
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シューキーパーの選び方③:シューキーパーの必要数は?
シューキーパーの必要数ですが、「シューキーパーの必要数≠持っている靴の数」です。おすすめは「持っている靴の数-1」です。
例えば革靴を3足で履き回す場合は2足分。1足は履いてすぐに乾燥剤を入れて除湿します。翌朝、違う靴をおろした際にシューキーパーを入れます。このように履き回すと持ち余すことなく使えます。
また、ブーツなど半期履かないものは持っている足数分用意しましょう。
シューキーパーの代わりになるアイテム2つ
シューキーパーは要らないけど、何か代わりになるものない?と感じた方に代用のアイテムを2つ紹介します。
- 新聞紙
- 靴用乾燥剤
この2つはシューキーパーの役割である、吸湿+型崩れ防止が出来るアイテムです。簡単に用意できたり、使い勝手がいいのも特徴。また、革靴と言わず普段使いの靴にも遠慮なく使えるのも嬉しいポイントです。
新聞紙
まず1つ目は、新聞紙です。ほとんどの家庭にあって、準備にも困らないアイテムです。新聞紙は特に、水分を取ることに優れています。
靴が濡れてしまった場合には、ぜひ最初に使いたいアイテム。つま先に隙間なく詰めることで形を整えたまま乾かせるのもポイント。雨で靴が濡れてしまったり、夏場で靴内が特に蒸れた際に使うと効果を実感できます。
革靴はもちろん、形の崩れやすいメッシュで出来ているランニングシューズには特に使えるアイテムです。
靴用乾燥剤
次に紹介するのが靴用の乾燥剤です。靴用乾燥剤は時間をかけて湿気を取り除きます。
乾燥剤は湿気にじっくりアプローチするため、臭い対策にもなります。また、湿気を取り除くため靴の形を保持したり、カビ防止になります。靴用乾燥剤は天日干しすることで繰り返し使えて経済的なのも◎
新聞紙と違い、靴用乾燥剤は靴内に置くものであって、詰め込めない点には注意が必要です。物理的に、何個も入れることはできますが、靴の内側からシワを伸ばすような使い方が出来ません。靴用乾燥剤は、あくまで日常的に生まれる湿気や、軽微な靴の伸びを取るのに有効です。
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まとめ
今回は、シューキーパーがいらないと言われている理由と、入れたほうがいい理由を4つずつ紹介しました。
シューキーパーがいらないといわれる理由
- 使わなくても靴の形を保つことが出来る
- いつまでも足の形に馴染まない
- 除湿効果が高いとは言えない
- 除湿ができれば消臭効果は不要
シューキーパーが必要な理由
- ほとんどの素材は型崩れに弱いから
- 汗で少しずつ靴内が緩くなってくるから
- じっくりと時間をかけて除湿・型崩れ防止ができるから
- 除湿することで防臭効果も期待できるから
シューキーパーは良い靴をさらに長持ちさせるために欠かせないアイテムです。経済的であるとも言えます。ぜひ、普段使いのおともにシューキーパーを導入してみては?