こんにちは!えでん(@shiru_toku)です。
急な雨や汚れから大切な靴やバックを守ってくれる防水スプレー。便利な一方で、健康に害があるのはご存じですか?今回は防水スプレーによる症状、安全な使い方について紹介していきます。吸い込んでしまったらどうしたらいいのか?といった疑問にもお答えしていきます。
本記事の内容
- 防水スプレーの使用上の注意(安全上の注意)
- 防水スプレーの事故件数・事例
- 防水スプレーの安全な使い方
- 防水スプレーを思い切り吸い込んでしまったら?
- 防水スプレーが乾くまでどれくらい?
- まとめ
防水スプレーの使用上の注意(安全上の注意)

まずは使用上の注意(安全上の注意)について見ていきましょう。一般に記載されている項目は次の通り。
- 狭い場所や室内での大量使用は絶対にしないこと
- 人体・ペット・機械類など用途以外の使用禁止
- 肺に疾患のある方の使用は避ける
- 目に入った場合は流水で洗い流す。痛みのある場合は受診すること。
- スプレーを吸い込んでしまった場合は、すぐに新鮮な空気のもとへ移動する。ひどい場合は受診すること。
防水スプレーの事故件数・事例

身近な防水スプレーですが、事故も意外と多いんです。コロナ禍以前は100件/年近く報告されています(中毒110番への相談件数)。
雨や雪のシーズンはもちろん、屋外での使用でも症状が報告されています。
(※防水スプレーを吸い込む事故に注意しましょう!(2020年6月更新)-公益財団法人 日本中毒情報センターより引用)
防水スプレーによる事故事例
防水スプレーによる事故は季節・場所を問わず発生しています。大量にスプレーを吸い込むことで中毒症状を引き起こします。
- 締め切った部屋で使って、息苦しくなった(男性、30代)
- 外で防水スプレーを使用中、風向きが変わって吸い込んでしまった(女性、60代)
(※防水スプレーを安全に使いましょう -注意喚起リーフレットを作成しました- | 東京くらしWEB より引用)
靴用防水スプレーの安全な使い方
では、どうしたら安全に防水スプレーを使えるのでしょうか?安全に使うために注意したいのは次の5つです。
- 「使用上の注意」をよく読んでから
- マスクを着用して風通しのいい屋外で
- 周りに人や子どもがいないことを確認してから
- 一度にたくさん吹きかけない
- 身に着けたまま使うなど、顔の近くでスプレーしない
防水スプレーを思い切り吸い込んでしまったら?
防水スプレーを吸い込んでしまったら、まず第一に新鮮な空気を吸えように移動します。スプレーを吸い込んだことによる呼吸困難や肺炎は、スプレーの細かい粒⼦(撥⽔性の樹脂)によって引き起こされます。撥水性の樹脂が肺胞に付着することで、肺でのガス交換に⽀障を来たします。
それでも改善しない場合はただちに医療機関、または日本中毒情報センターへご相談ください。
防水スプレーが乾くまでどれくらい?防水スプレーの正しい使い方とは?

防水スプレーは表面が濡れる程度スプレーし、10分~12時間(詳しくはスプレーの使用方法を参照してください) 乾燥させることで効果を発揮します。一般的には表面が乾いたらOK、30分程度乾燥と言われています。
乾燥時間の他、頻度や選び方については次の記事で詳しく解説しています。
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まとめ
今回は防水スプレーの注意点や症状、吸ってしまった際の対処法、事故事例について紹介しました。
防水スプレーの使用上の注意(安全上の注意):
- 狭い場所や室内での大量使用は絶対にしないこと
- 人体・ペット・機械類など用途以外の使用禁止
- 肺に疾患のある方の使用は避ける
- 目に入った場合は流水で洗い流す。痛みのある場合は受診すること。
- スプレーを吸い込んでしまった場合は、すぐに新鮮な空気のもとへ移動する。ひどい場合は受診すること。
防水スプレーを吸い込んでしまったら? ⇒ すぐに新鮮な空気が吸えるところへ移動しましょう。