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靴への防水スプレー、使い方の正解は?選び方や注意点、おすすめ3選を紹介!

2022年10月31日

靴への防水スプレー、使い方の正解は?選び方や注意点、おすすめ3選を紹介!

こんにちは!えでん(@shiru_toku)です。

雨や汚れ防止に使うのが防水スプレー。どんなものを選べばいいのか、どうやって吹きつけると効果的なのか、知りたい人も多いはずです。この記事では靴用防水スプレーの選び方や正しい使い方、注意点を含めて紹介していきます。

最後まで読めば効果的な防水スプレーの使い方を知ることができますよ!

本記事の内容

  • 靴への防水スプレーの使い方
  • 防水スプレーを乾かす時間・頻度について
  • 靴用防水スプレーの選び方
  • おすすめの靴用防水スプレー3選
  • まとめ

靴への防水スプレーの使い方

防水スプレーにも効果を高める使い方があります。意識したいのは次の4つ。

  • 靴用の防水スプレーを使う
  • 必ず風通しのいい場所(屋外)で使う
  • 汚れを落としてから使う
  • 靴から離して吹きかける
  • 2度吹きは効果的

靴への防水スプレーの使い方 その1:靴用の防水スプレーを使うこと

当たり前でしょ!?と思われがちですが、確認をせずに使用するとあとあと取り返しがつかなくなってしまうことも。また、使用をおすすめしない素材もあります。元々撥水性があるこれらの素材に使用するとシミになったり変色の原因になるため注意が必要です。

  • エナメル
  • オイルドレザー(レッドウィングなど油が染み込んだ皮革)
  • 爬虫類革
  • 化学繊維(ポリエステルやナイロン)

ナイロンなど化学繊維にはそもそも撥水性があるため、使用を避けるのが好ましいです。また、使用する前に防水スプレーの表示を確認するのがベター。

靴への防水スプレーの使い方 その2:必ず風通しのいい場所(屋外)で使う

次は風通しです。靴へ防水スプレーを使いたい場合は屋外など、風通しのいい場所で使用しましょう。というのも、防水スプレーの成分は人体に悪影響です。具体的には、吸い込むことで肺の機能が低下し換気能力を妨げてしまいます。呼吸困難につながってしまうんです!

玄関で短時間で行ったり、そとで新聞紙を敷いて作業したり。マスクを着用すると思わぬ吸い込みから身を守ることができます。

靴への防水スプレーの使い方 その3:汚れを落としてから使う

次に靴の状態について。防水スプレーを使う前段階として、必ずブラシで汚れを落としてからにしましょう。汚れが付着していると、表面にスプレーが付着せず効果を十分に発揮できません。汚れのところにスプレーし、その汚れが雨で剥がれてしまうと無防備になってしまいますよね。

靴の素材を守るためにも、汚れから守るためにも汚れを落としてからスプレーしましょう。

靴用防水スプレーの正しい使い方 その4:靴から離して吹きかける

防水スプレーを吹きかける際には距離も大切です。防水スプレーを使うときは靴から25cm~30cm離した位置から。近すぎると色ムラの原因になったり、全体に均等に吹きかけることができなかったりします。素材との相性によっては部分的にシミになってしまうなんてことも。

また、少ない量で万遍なく吹きかけるためにも注意したいポイントです。

靴への防水スプレーの使い方 その5:2度吹きは効果的

防水スプレーは2度かけても問題ありません。むしろ2度かける方が効果的です。一度かけた後、乾燥させて再度かけます。しっかり乾燥させましょう。吹きムラが無くなり、さらに防水効果を高めることができます。靴は知らず知らずのうちに擦れていたり汚れていたりするものです。大切な靴ほど、濡らしたくない場面ほど2度がけしましょう。

コンバースなど布地の靴やスエードは雨・汚れに弱いのでおすすめの使い方です。

防水スプレーを乾かす時間・頻度

防水スプレーを靴に吹きかけてから乾かす時間・頻度の目安は次の通りです。

乾かす時間:10分~12時間(詳しくはスプレーの使用方法を参照してください)

表面が濡れる程度スプレーし、表面が完全に乾いたら履ける目安です。

使用頻度:使用頻度の高い靴(普段靴・仕事靴)⇒1 週間に 1 回

使用頻度の低い靴(週末履きなど)⇒1か月に1回

靴用防水スプレーの選び方

防水スプレーの正しい使い方を押さえました。次は靴用として使えるかどうか、正しい選び方を見ていきましょう。

  • 防水か撥水か
  • 種類

靴用防水スプレーの選び方:防水か撥水か

似たようで違うのが防水と撥水です。撥水は時間の経過とともに靴内に染みてくる原因になります。

防水:水分が内部に染みるのを防ぐ。

撥水:付着した水分を球状にして弾く。表面が濡れることを防ぎ、付着した水分が拭き取りやすい状態になる。

防水は内部に染みてこないですが、靴表面は濡れてしまいます。また、撥水は傘のように表面で弾きますが長時間晒されると内部に染みてきます。

靴用防水スプレーの選び方:種類

防水スプレーには2種類あります。「フッ素系」と「シリコン系」です。

フッ素系は布や革の繊維1本1本に付着し、通気性を確保しつつ防水効果を得ることができます。汚れも付着しにくくなるため、フッ素系はシリコン系よりも靴への使用に適しています。スニーカーから革靴、スエードやヌバックなど起毛の素材に使うことができるのも長所です。

一方、シリコン系は素材の表面をシリコンの膜で覆うことで水を弾きます。フッ素系と異なり、通気性を損なうデメリットがあります。蒸れやすくなったり、GORE-TEXをはじめとしたアウトドアシューズの備える透湿性(汗をかいても蒸れなくする性質)を損なってしまいます。

また、シリコン系はシミの原因になるため皮革には使用できません。

防水スプレーを使う際の注意点

靴を突然の雨や汚れから守ってくれる防水スプレーですが、気を付けないとあなたの健康に害を及ぼす可能性があります。実は靴にスプレーを吹きかけているときが一番危険なんです。実際に日本国内でも次のような事例が起こっています。

玄関や室内、浴室などの屋内や自動車の車内など、換気の悪い場所で防水スプレーを使用し、細かい霧状の粒子を吸い込む事故が発生しています。典型的な経過は、使用後まもなく深呼吸ができず、息苦しくなり、息を深くしようとすると咳がとまらなくなって、いっそう息苦しくなり、さらに寒気や発熱が出現します
屋外で使用した場合にも、風向きによって吸い込んだ事故が起こっています。また、使用した本人だけでなく、近くにいた人が吸い込んでしまうこともあります。

2020年 3月 北海道薬剤師会 「防水スプレーを吸い込む事故に注意しましょう」全国健康保険協会より引用

しかし、正しく知ることで安全に使うことができます。防水スプレーの注意点について、詳しくは次の記事で紹介しています。

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おすすめの靴用防水スプレー3選

おすすめの靴用防水スプレーを3つ、特徴も合わせて紹介していきます。あなたの用途、持っている靴に合わせてベストな一つを選んでみてください!

①コロンブス アメダス防水スプレー 420ml

老舗靴用品メーカーのコロンブスが開発した防水スプレーです。Amazonの売れ筋ランキング1位、日本で最も売れている製品。フッ素系樹脂を主成分としていて、細かい霧状なのがポイント。スプレーが繊維一本一本を確実にコーティングして靴を守ります。

強力な撥水効果があり長時間大切な靴を守ることができる、信頼あるメーカー製だからこそおすすめしたい一本です。

②M.モウブレイ プロテクターアルファ

革靴ケアブランドのM.モウブレイの防水スプレー。フッ素性樹脂と天然成分を主成分としています。繊維をコーティングしつつ、天然成分が起毛素材に栄養を与えます。また、一般的な防水スプレーには使用されていない炭酸ガスを使用しているのもポイント。振らずに使えるんです!高濃度なのも魅力で濃い分コスパが良いです。

靴をはじめ洋服やカバンまで、幅広く使える応用性もある一本です。

③クレッププロテクト 防水スプレー

イギリスの靴ケアブランドであるクロッププロテクトの防水スプレー。主成分はフッ素系撥水剤で、こちらは世界で最も売れている製品です。布地から皮革、人工皮革まで幅広く使えます。1回のスプレーで最長4週間効果が持続するのもポイント。

スニーカーが好きな人、お手入れの手間を減らしたい人にはぜひおすすめしたい一本です。

まとめ

今回は靴への防水スプレーの使い方について紹介してきました。防水スプレーを使う際に注意したいのは3つ。

  • 靴用の防水スプレーを使う
  • 必ず風通しのいい場所(屋外)で使う
  • 汚れを落としてから使う
  • 靴から離して吹きかける

また、靴用防水スプレーの選び方、気を付けたいのは次の2点です。

  • 防水か撥水か
  • 種類